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奈良・薬師寺の見どころと歴史的価値を解説

奈良の東大寺や興福寺と並んで修学旅行で人気のお寺薬師寺の見どころを解説。
伽藍再建の歴史や東塔の美しさなど、知れば観光をより楽しめる内容をお届けします。

金堂と東塔&西塔に圧倒される

境内に入って最初に目につくのが東塔と西塔。中央の金堂その東西に2つの三重塔という配置で
どのアングルから見ても絵になります。

薬師寺の西塔
薬師寺の金堂
薬師寺の東塔

特に東塔は薬師寺創建当時の730年から現存していて背負ってきた歴史の重みも相まってその美しさは折り紙付きです。

薬師寺中門から見る東塔

各階の屋根の広がりとその下の組物と裳階(もこし)によって作られるメリハリが塔全体をゴージャスに見せます。
天に伸びる相輪があることでどことなくインドを感じますよね。大陸から伝わった文化が奈良時代の日本で花開いた仏教美術の結晶と言えるでしょう。

大池から見た薬師寺

薬師寺から線路を超えた所にある大池からのショット。
薬師寺と言えばこの若草山を背景にしたアングルがあまりにも有名ですよね。古都奈良の象徴的な風景。
iphoneXSのカメラではこれが限界でした。

伽藍再建の道のり

1967年に管主に就任した高田好胤(たかだこういん)さんが、修学旅行生にする説法が面白いお坊さんだと人気を集めていました。当時の薬師寺は東塔と東院堂が残るだけで、金堂は仮のお堂として建てられており境内は荒涼とした有様でした。


薬師寺としては金堂再建は悲願でしたが、復興費用には10億円を要すると、、。
そこで好胤さんは1巻1000円の写経納経料で100万人分の写経を集めて賄おうとしました。
この写経歓進が好調で1976年には100万巻が達成し、その年金堂が再建されました。

その後も全国を講演で回り写経歓進を続け、1981年には西塔再建、1984年には中門が再建されました。
1998年に好胤さんが亡くなった後も写経は薬師寺のメイン事業であり続け、2003年には大講堂が再建された。
2020年までに850万巻の写経が奉納され、現在でも伽藍復興事業は続いています。

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